「即時荷重インプラント」とは、インプラント手術と仮歯を入れる治療を同日に実現できる治療法です。
ただし、この「即時荷重インプラント」は、埋入部位の骨がしっかりしている等、いくつかの基本的な条件を満たさなければならず、どの患者様にも対応できるものではありません。患者様の状態を全体的に見極め、慎重に行うことがとても重要です。
治療が早いことや食生活への負担が少ないなどのメリットの代わりに、リスクを伴う事も認識し、慎重な治療を行うことが求められます。
通常のインプラント手術は2段階に分けて行います。インプラントを埋め込んだ後、消毒や抜糸をします。骨とインプラントがきちんとくっつくまで約3~6か月ほどです。
その後、歯をとりつけられるようにする手術があり、その傷口が治るのを待ちます。そしてようやく人工の歯をとりつけるステータスになります。ここまでの治療期間は長い時は10ヶ月以上にも渡ります。
しかし、即時荷重インプラントでは、埋め込み手術をしたその日のうちに仮歯を取り付けることが可能です。
インプラント埋め込み後すぐに歯を装着するので外見の違和感もなく、手術当日から食事をとることができます。結果、患者さんの生活面や精神面での負担がぐっと減らすことができます。
「インプラント治療をすると治療の期間に歯がなくなってしまって見た目がかわるのがちょっと・・・」
「接客や人前に出る仕事なので、歯がないのは困る」
というようなお悩みを抱えていてる方は以外と多くいらっしゃいます。
そんな方にこそ、即時荷重インプラントをおすすめします。
ぜひお気軽にご相談ください。
できる限り短時間での治療を行い、当日中に埋入から仮歯まで入れることができるのが方法の特徴です。
複雑な骨造成なども行わないため、腫れや痛みは最小限に抑えられ治療期間や手術回数も減るため、結果的に時間やコストの低減につながります。
また、審美面においても非常に良い結果が期待できます。
歯を失う原因はさまざまで、リスクの度合いもそれぞれ異なります。
インプラント治療を受ける際には、「なぜそうなったのか?」を患者さん自身が理解していただくことが術後トラブルを乗り越えるためにとても大切なことです。
体の中で骨の中と外部を貫通しているのは、歯だけです。それはインプラントも同様です。
こうしたリスクも、きちんとメンテナンスや管理を行い、力をコントロールすることで回避していけます。メリット・デメリットそれぞれをしっかり理解し、長期を見据えた話をしてくれる歯科医を選んでほしいと思います。